メルカリ規約変更における古物商営業の注意点~3つの壁・メルカリShops開設まで~
- ern0306
- 4月18日
- 読了時間: 4分
更新日:5月15日
目次
1. 何が変わったのか──2025年10月のメルカリ規約改定
2025年10月22日から、個人アカウントを事業者が使用することが禁止されました。自分の不要品を売るという「フリマ本来の使い方」は引き続き可能ですが、個人アカウントを使用しての事業性がある販売は事実上禁止となりました。
2. 「事業者」と見なされる基準
規約に明確な金額基準はありませんが、判断の軸は**「営利目的で反復継続しているかどうか」**という実態です。「副業だからセーフ」は通用しません。本業か副業かにかかわらず、事業であれば個人アカウントは使えないというのが今回の改定の趣旨であり、事業者は「メルカリshops」への移行が必要となります。
3. 古物商として守るべき法的義務
古物商許可は必須 メルカリShopsで中古品を販売する場合、古物商許可の取得と許認可証の提出が必須です。許可を取得していない状態で販売していることが判明した場合は、利用制限などの措置を取られる可能性があります。無許可での古物営業は懲役または罰金の対象となります。
開設後14日以内にURL届出を メルカリShopsを開設してから14日以内に、営業所の管轄警察署に「URLの届出」を行う必要があります。届出時には審査完了メールをPDF化・プリントアウトして提出します。開設直後にカレンダーへ期限を記録しておきましょう。
ショップへの許可情報の記載も義務 ショップ情報には、許可を受けている公安委員会の名称・許可番号・氏名または法人名の記載が必要です。古物営業法第12条に基づく表示義務です。
4. 他プラットフォームとの比較
現在、ヤフオクでは個人アカウントでの事業性を持つ利用が可能です。ヤフオク以外のプラットフォームでは、個人アカウント利用の事業性販売は不可とされていますのでご注意ください。
5. メルカリShops開設の「3つの壁」
現在、メルカリの個人アカウントで事業販売をしている方はメルカリshopsへの移行が必要となります。しかし、メルカリShopsの個人事業主登録には3つの開設要件があります。
壁① 青色申告の実績 :これが最も見落とされやすいポイントです。メルカリShopsは「すでに事業を営み、青色申告を行っている個人事業主」でないと開設できません。具体的には、過去2年以内の青色申告決算書と、確定申告を税務署に提出したことを証明する資料が必要です。開業届を出しただけでは足りず、実際に青色申告で確定申告を最低1回完了していることが前提になります。
壁② 古物商許可: 警察署への申請後、審査に約40日かかります。手数料は19,000円です。申請書類の準備も含めると、動き始めてから許可証を手にするまで2か月程度みておく必要があります。
壁③ 販路証明(他ECサイト実績または実店舗): ECサイトで運営している場合はその販売実績がわかるURL、ECサイト未運営の場合は実店舗の外観がわかる写真のアップロードが必要です。 ECサイトで運営の場合は、ヤフオクやamazon、BASE等の他ECサイトでの販売実績が必要になります。(明確な審査基準の明示はなく、ヤフオクでは審査が通らなかったとの情報も散見されています)
6. 今から動く場合のスケジュールと対策
すでに青色申告の実績がある方は、古物商許可と販路証明(他ECサイトでの販売実績)が揃えば申請できます。メルカリshops開設申請の準備を進めましょう。
まだ青色申告をしたことがない方は、今すぐ開業届と青色申告承認申請書を提出したとしても、2026年分の申告が完了するのは2027年2〜3月です。つまり申請できるのは最短でも約1年後。またこの期間に古物商許可の申請を早期に済ませ、amazon、BASE等の他ECサイトで販売実績を積んでおくことが必要です。
メルカリshops開設の審査は比較的厳しいとの噂がありますが、開設申請の制限回数は設けられていません。審査が不許可だった場合は原因を追究し再審査に臨みましょう。
エリーネ行政書士事務所は、古物商許可申請の相談・代行に対応しています。お気軽にご連絡ください。

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